キミはずっと、かけがえない人
ここ、家賃いくらだろう……。
イヤ、買うのか。
絶対私は住めない場所だ。
案内されたリビングだって、何畳あるんだ。
広すぎるでしょ。
「へぇー、大人しく来たんだ」
そのリビングにある広いソファに座る、1人の男性がいた。
「えっ?こ、湖陵佑哉……?」
それは、つい一昨日にお見合いした元カレだった。
「よく来たな」
「は?イヤ、意味が分かりません」
来たくて来た訳じゃないし、何のために連れて来られたのかも分からない。
でも、この人がいるということは、あまりいいことだとは思えない。
彼は、私の態度を見て、眉をひそめる。
「お前、何も知らずに来たのか?」
「会社から出るなり、有無言わさず連行されました」
「さすが、忠実だな」