キミはずっと、かけがえない人



ここ、家賃いくらだろう……。

イヤ、買うのか。

絶対私は住めない場所だ。

案内されたリビングだって、何畳あるんだ。

広すぎるでしょ。



「へぇー、大人しく来たんだ」



そのリビングにある広いソファに座る、1人の男性がいた。



「えっ?こ、湖陵佑哉……?」



それは、つい一昨日にお見合いした元カレだった。



「よく来たな」

「は?イヤ、意味が分かりません」



来たくて来た訳じゃないし、何のために連れて来られたのかも分からない。

でも、この人がいるということは、あまりいいことだとは思えない。

彼は、私の態度を見て、眉をひそめる。



「お前、何も知らずに来たのか?」

「会社から出るなり、有無言わさず連行されました」

「さすが、忠実だな」




< 21 / 210 >

この作品をシェア

pagetop