キミはずっと、かけがえない人



黒服の人たちを見て笑いながら言われるけど、笑い事ではない。

下手したら、大騒ぎになることだ。

だけど、嫌な予感しかしなくなった。

コイツがここにいる上に、忠実という言葉。

あの会長が絡んでいるに違いない。

いつまでも、こんなところにいられない。



「何しに連れて来られたのか知らないけど、アンタに用はないし。帰るわ」

「どこに?」

「は?どこって、家に決まっているじゃない」

「家があると思ってる?」

「何言ってんの?あるに決まって…………え?」



会話がおかしい。

普通に考えて、家はあるに決まっている。

今朝だって、家から出てきたんだから。

なのに、彼を見ればニヤリと笑っている。


ヤバイ。

コレ、絶対ヤバイヤツだ。

何かを企んでいるような顔は何度も見た。

普通に考えちゃ、ダメだ。

この状況と会話から考えられるのは一つ。




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