キミはずっと、かけがえない人



そんなことを思っていると、急に彼は立ち上がって、なぜか私の隣に座った。

その様子を目で追っていると、彼は何を思ったのか、私のあごをくいっと上げる。



「ちょっ、ちょっとっ」

「亜依は分かってないなぁ」

「……は?」

「元カノ以前に、中学の同級生。そして、亜依の方が長年片想いしていた訳で。そこら辺のヤツらより、俺を知っている。いいとこも悪いとこも。だから、イイわけ」

「イヤ、それは私じゃなくても当てはまる人いると思う」

「たとえば?」

「たとえば……あ、さつきとか」

「あー、アイツ子供いるじゃん。さすがに子持ちは無理」



さつきとは、私の親友ではあるけど彼の元カノでもある。

私たちは、少し複雑な三角関係ではあったけど、さつきは別の人と結婚した。

その後離婚はしているけど、今では普通に仲が良い。

子供2人を育てるシングルマザーで頑張っている。



「子持ちと付き合っているって聞いたことあるけど」

「それは付き合うだろ。結婚となったら別だし」




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