キミはずっと、かけがえない人



そういう意味じゃなくて。

なんか、初孫を喜ぶじいさんみたいじゃん。

イヤ、彼は孫には違いないんだけど。



「これって、お金の出所は?」

「全部、じいさん。使えば使っただけ、補充してある」

「は?」

「だってお酒、飲んでるのに減ってないだろ?」



何、このシステム。

面倒見すぎでしょ。

正直ありがたい気はするけど、知らない間に人が入っているのも嫌だな。


そんなことを思いながらも、2人で朝食を食べる。



「夜、何食べたい?」

「何でもいい」

「あのね……女にフラフラしていたんだから、何でもいいってのは1番困るってこと知っているでしょ?」

「女に飯なんて作ってもらったことないし」

「……はぁ⁉」



え、どうして。

彼女の家に行ったりしてたら、そういう機会はあったはず。




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