極上社長とのスイーツレシピ。

このチャンスを逃したら
二度と社長と話せないような気がした。

だから、せめて
お菓子教室の時だけでもそばにいたい。

震える声で言い切った。

「あなたねぇ……」

1人の参加女性が何かを言いかけたとき

「そんなところで集まって
何をやっているだ?イジメか?」

社長が声をかけてきた。

「……桐生……社長?」

「あ、あの。違います。
ちょっと彼女と話をしていただけで……」

女性達は、慌てて弁解をしてきた。
すると社長は、ハァッ……とため息を吐いた。

「声……丸聞こえだったぞ?でも、確かに
君達の言う通り俺は、彼女とばかり組んでいるな。
他の女性とも組まないと平等ではないと言われれば
確かにそうなのかも知れない」

えっ……?

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