極上社長とのスイーツレシピ。

「そうではなくて進展よ!?
kissまでしたんでしょう?
だったらその後は、話し過ぎて
終電を逃したから社長宅に
泊めさせてもらったとか、甘い夜とか
ないわけ!?」

えっ……?

紗奈恵の大胆発言に驚いてしまう。

「嫌だ。そんなことある訳ないじゃない。
kissだって……私が泣いていたからで」

どんなつもりで社長がkissしてくれたのか
私も知りたいけど
でも、結局聞けないままだった。

「そんなんでどうするのよ!?
他の女性と比べたら明らかに一歩リード
しているのだから
そのまま押し倒すつまりでアタックしなくちゃあ」

「押し倒すつもりって……」

そんな大胆な事が出来たら
最初から苦労はしないだろう。

だが社長は、モテモテのお方だ。
今までも色気ムンムンの美女とかが
居たかもしれない。

そう考えると貧相な自分の身体に
勝てる訳がない。

「そう言われても……私には、これと言って
アピールが出来るものなんてないし」

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