エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「そう。砂羽のこのラインを見ていたら思いついて。前に触れさせてもらっただろ?」


翔さんは私の横腹を手のひらでスーッと撫でる。

それって、彼に告白された日のこと? 
あのとき考えていたのは、このデザインだったの?


「わ、私のラインって……」
「モデルは痩せすぎている子が多くて、スタイルはいいんだけど女性独特の柔らかい丸みが足りないというか……。男って、そういうところに欲情するのになと思ってパターンを急きょ変更させたんだ。そうしたら満足いくものが仕上がった」


『欲情』なんていう言葉が飛び出したからか、心臓が激しく暴れ始めたのがわかる。


「私なんて参考にしないでください」


私はごくごく標準体形で、モデルのようにスタイルを保つためにダイエットに励んでいるわけでも、筋トレをしているわけでもないんだから。


「どうして? 好きな人のために考えるデザインが一番美しく仕上がるに決まってる。自分の手で最高の女性に仕立てたいという欲求くらい強烈なものはない。それに……」
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