エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
彼はそこまで言うと、私の腰をグイッと抱き、耳元に口を寄せる。


「それをいつか脱がせるのが、男の願望。脱がせるために着飾らせるのも悪くない」
「なっ、なに言って……」


やめて。呼吸の仕方がわからなくなる。
目を白黒させていると、彼は笑みを浮かべている。

カチコチに固まっていると、「これ、着て」とそのワンピースを私に持たせる。


「えっ、いいんですか?」
「もちろん。あっ、着替えの手伝いが必要?」
「け、結構です!」


とんでもない発言の数々にクラクラしながら声を張り上げると、「遠慮深いんだな」なんてつぶやきながら彼は出ていった。


「な、に?」


これが普通?

仕事をしているときは、どちらかというと社長の顔。
でもさっきは……完全にデザイナーの顔だった。
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