エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
ムキになって反論すると、彼はふと足を止め私をじっと見つめる。
そして私の顎に手をかけるので、目を瞠る。


「動揺してないなんて悔しいな。もっと俺にドキドキして」


翔さんは熱い眼差しを向け、私の唇を指で撫でる。


「俺の頭の中、砂羽でいっぱいなんだ。砂羽の頭の中も、俺でいっぱいにしたい」
「翔さん……」


もういっぱいなのに。
まだふたりの関係が始まったばかりだというのに、あなたのことをいつも考えてしまうのに。


「行こうか」


彼は再び手を握り、私をリードして歩き始めた。



「砂羽。ちょっと休憩しようか」
「はい」


ショッピングモールを海が見える公園まで行くと、彼は私をベンチに誘う。
大きな木のおかげで日陰になっているそこは、爽やかな海風を感じられて心地いい。

翔さんは隣に座った私の頭を自分の肩に誘導させた。

こんな姿勢、甘えているみたいで照れくさくてたまらない。
だけど、彼との距離が近くて幸せだった。
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