エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「疲れただろ? 飯は食いに行っても……」
「ダメです。外食ばかりでは偏ります。翔さんには健康でいてほしいんです」


フレンチもイタリアンも最高においしかったけど、やはり塩分も高そうだし、栄養は偏る。

忙しい彼に少しでも体にいいものを食べさせてあげたいとキッチンに立つと、彼は私のそばに歩み寄り、腰を抱いた。


「そんなうれしいこと、言うなよ」
「えっ?」
「離したくなくなる」


翔さんは色気を纏った視線を私に向け、私をグイッと引き寄せる。
完全に調理の手が止まり、心臓がバクバク音を立て始め、コントロールできない。


「まずいな。俺、浮かれすぎで嫌われそう」
「そんなわけありません」
「ホント?」


私はうなずいた。
浮かれすぎているのは私のほうだもの。

それにこうして抱きよせられるのも、気恥ずかしいがうれしくてたまらない。
もう完全に翔さんに落ちてしまっている。
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