エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
ましてや翔さんは、私との結婚まで視野に入れてくれていると言っている。
でも、本当にこのまま突き進んでもいいの?

そんなことを考えていると、手が止まっていた。


「砂羽、どうかした?」
「なんでもないですよ?」


Tシャツとジーンズに着替えた翔さんがリビングに入ってきて、不思議そうな顔をするので、笑顔を作り取り繕う。


「それならいいけど……」
「あっ、今日、翔さんのアドバイスで訪問した会社から、お仕事をいただけました」


どうやらうちの会社の商品を使用したワンピースを見た服飾メーカーから、ブランピュールに生地の問い合わせが入ったらしく、それを彼が教えてくれたのだ。

ライバル社同士の情報交換に驚いたが、翔さんはよい物は共有し業界を盛り立てたいという姿勢で、積極的にしているらしい。

それも、デザインやパターンに自信がある証拠だと思う。

いくら同じ生地を使っても、同じクオリティの商品は作れないと自負しているのだろう。
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