エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
本当なのに。
笑いごとじゃないんだから!

口を尖らせていると、彼は「かわいい」ともう一度抱きしめてくる。


「実は俺も。砂羽といると胸が苦しくなる。でも、それがたまらなく心地いい」
「翔さんも?」
「砂羽よりドキドキしている自信があるよ。だけど、砂羽がそう言ってくれてうれしい。前にも言ったよね? 砂羽の頭の中、俺でいっぱいにしたいって」


そういえば、そんなことも言われた。


「だから、ふたりでドキドキしよう。な?」


彼は手の力を緩め、私の額に額を当てる。
吐息を感じるほどの近い距離に、オロオロしてしまうけれど、彼が言う通りこうして触れられると心地いい。


「……はい」


私が承諾の返事をした瞬間、額に熱い唇が降ってきた。
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