【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。







「天沢ちゃんも可愛いじゃん」


「……ほんとですか?」


「ワンピース、めくりたくなるくらいには」


「それただのセクハラだから!!」



ミア先輩が普通に褒めてくれるわけがない。


私ってば勘違いしてた。


この人普通じゃなかったんだっけ?


まあ、そんな先輩が好きなんだけどね……。












ミア先輩とお喋りしながら歩いていたから
目的地にすぐに着いた。


楽しいと、時間はあっという間って、本当なんだね。


今すぐ泳ぎたくなっちゃうほど、お店の外装はとても可愛くて。

中に入ると、カップルだらけだった。



ジッとミア先輩の顔を下から見つめる。

すると、視線に気がついたミア先輩が負けじと見つめ返してくる。



「なに、そんなに俺のこと見つめちゃって。」


「いや……その」


「ん?」


「私たちもちゃんと恋人に見えてるのかな……って」









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