そのアトリエは溺愛の檻
どうしたいのかわからない。彼に少しずつ惹かれているの実感はあるけど、これ以上深みにハマると危険だと警報も鳴っている。

第一、仕事があるから深い関係にはなりたくない。しかし軽い女だと思われているせいで彼の誘惑も容赦がなくて苦しい。


改めて自分の状況を考えると、大きくて長いため息が出た。一緒に魂も出てきそうだった。


そんな私を見て、二人は顔を見合わせて同時にため息を吐いた。

「ホント、訳ありだね」
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