明るい不倫
包む隠す必要がないのはそうなのだけど

恵子は苦笑して俯いた。

「・・はい。」

徹はうなづいて、髪をかいた。

ほかに、なんて言えば??

「そちらもですよね?可愛いお嬢さんですね。」

グイグイくる人だな、そう思いながら、美也は覚悟してうなづいた。

「はい・・、徹さんと・・お付き合いさせていただいています。」

「僕らはお互いにそういう関係の相手がいるということですね。」

「そう・・ですね。」

徹はコクリと首を縦に振った。

「どうでしょう、僕らはもっとフリーな関係でいられるんじゃないかと思うんですが。」

「フリー・・?」

「ええ、そうです。」
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