この人、委員会の先輩でした。
「何言ってんの?

もしかして恋しちゃった?」


みなの声は脳に入ってこずに、1人で頭の中で必死に考える。


「え、だって、昨日初めて喋ったんだよ!
ありえないよ...。」


「恋するのに時間なんて関係ないんじゃない?」


彼氏持ちのかなはこれくらいあたりまえでしょ、とでもいうようにカレーをバクバクと食べ続ける。


「ま、まじかぁ」


私、先輩に恋しちゃったんだ。


少しだしが染み込んだお米をやっと口に運んだ。
< 28 / 57 >

この作品をシェア

pagetop