この人、委員会の先輩でした。
涙が出そうになるのを必死に我慢して先輩の正面だった席から2席分離れる。


1人でお弁当を食べていると誰かが目の前に座る。


顔を上げてないから誰かか、だとしか分からないけど先輩以外多分この状況ではいないだろう。


「日向ちゃん、ごめん。

まさか妹があそこまで喋ると思わなくて。」


「もういいんです。
勝手に私が勘違いしてヤキモチ焼いて、浮かれて。」


「そんな事言われたら俺、勘違いして調子乗るんだけど」


えっ?そういえば私今、すごい事言わなかった?


「あ、えっとー
忘れてください!」


急いでお弁当をしまって食堂を出る。

< 44 / 57 >

この作品をシェア

pagetop