この人、委員会の先輩でした。
えっと、これははいって言っていいのか...。


「はい、ちょっと話しかけにくかったです」


ってあぁ!口が勝手に!


急いで手で塞いだけどもう遅いよね...。


「アハハ、そんな手で抑えても出ちゃった言葉は戻ってこないよ?」


「す、すみません…。」


「でもよかった、嫌われたわけじゃなかったんだ」


「えっと、はい。
むしろ、今日ずっとおしゃべりさせて頂きたいなー、って。」


そう言葉を発すると先輩は手を顔の方に持って行って自分の顔をつつむ。


えっ、もしかして照れてくれてる?
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