空に消える想い〜いつだって君をそばに感じてる〜
「ううん。俺はつぼみの力になりたいだけだ

から。」

ひろくんは出逢ったころからずっと変わらず

優しい。

「つぼみ。俺はあの時からずっと好きだよ。

俺と付き合ってくれませんか?」

「え?」

いつもと同じように一緒にご飯を食べている

だけだったのに。

私は突然のひろくんの告白に驚いた。

今も望夢を愛する気持ちは変わらない。

でもね、私。あるとき考えたの。

もしもひろくんがいなくなったら私はどう思

うのかって。でも、想像できなかった。

望夢がいなくなる時と同じように、想像でき

なかった。それって、ひろくんは私にとって

かけがえのない存在になってるってことなん

じゃないかって。
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