またどこかで僕たちは出会おうとしていたに違わない。
彼女は美しかった。
例えば、駅前のポスターだとか自販機に大きく飾られてる女優だとか綺麗や可愛いと思うだろう。年頃の男子ならなおさらだろう。でも、そうではなかった。
彼女は腰くらいまで伸ばした長い真っ直ぐな黒髪をさげていた。どこにでもいる少女とかわりなく友達と話し笑う彼女は幼くとても愛らしく思えた。
気づけば僕はあなたを見ていた。
これは憧れだったのかもしれない。全く違う世界でありながらどこか似たような雰囲気のある彼女に惹かれるのには少し納得ができる気がした。こうして僕は僕なりの言い訳を探し目を閉じる。
こうして1日が終わる。
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