婚姻届と不埒な同棲
でもいい。

私から離れてやったんだ。

お父さんを捨てた家を、いや、お父さんが捨てた家を、同じように私も手放した。

お父さんと同じ選択をしたことが、誇らしくもあった。

それが良いことか悪いことかなんてわからない。

けど、きっと私が選んだこの“手”は間違ってないはず。

拓斗くんに手を引かれ、彼の車に乗った。

走っている間車内はとても静かで、何から切り出せばいいのかわからない。

そうこうしているうちに、車は海の見える駐車場に停まった。
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