婚姻届と不埒な同棲
形だけの勉強机には、段々と勉強道具が増えていった。

すぐに音をあげるかと思ってたけど、私が部屋に行けば必ず拓斗くんは椅子に座って待っていた。

それから約半年間。
本人の努力もあって、力は確実についていった。

「ほら、見ろよ。
100点とってやったぞ」

ある日、自慢気にテスト用紙を見せて帰ってきた。

「わぁ、すごい!
頑張ったね!」

「ま、まーな。

って、なんで萩花の方が喜んでんだよ」

「だって嬉しいんだもん。

これならこのまま進学は大丈夫そうね」

これでもう何の問題もないだろう。
なのに、拓斗くんの表情から照れたような笑みが消えた。

どうしたんだろう。
その理由を私は読み取りきれなかった。
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