寡黙な御曹司は密かに溺愛している
何か話さなければと夢中で思ったことを口に出したらつい、出てしまったタヌキ部長。

背が小さくてお腹がポコンと出ていて、メガネをかけているから私や美嘉、FCチームでは密かにタヌキ部長と呼んでいた。

恐る恐るチラッと隣を見ると、課長が口を覆ってクスクスと笑っていた。

「怒らないんですか?」

「面白い。たしかにタヌキにそっくりだな」

「ですよね。いや、本当私、部長のデフォルメ描けそうな気がしますもん」

あまりにも面白いと笑ってくれたからつい、調子に乗ってそんなことを言ってしまったとまた、反省していると「それは、見てみたいな」と微笑みを見せた課長。

なんだかちょっとその表情を見ているとくすぐったいような、照れくさいような気持ちになった。
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