35階から落ちてきた恋
「やっぱり、映画はやめるか?」
「えー、何でですか。行きましょうよ」
進藤さんがなぜだか少しご機嫌斜めになったみたい。
「お前、もしかしてがっつり西隼人ファンなのか?」
「がっつりって程じゃないですけど、そこそこファンですね。テレビに出ていたらとりあえず見ます。あ、でも、今やってる連ドラはまだ見ていないんです。録画はしてあるんですけど。インフルエンザシーズンで見ている余裕がなくって。まとめてみるつもりで。そういえばドラマの主題歌もLARGOだって・・・ってあれ、進藤さん?」
進藤さんは明らかに機嫌を悪くしていた。
椅子の背にもたれ腕を組んで、眉間にはしわが。
「もしかして何か怒ってます??」
「果菜」
テーブルを人差し指の先でコツコツと叩く。
「はい?」
私、何かしただろうか?
「俺の前で他の男のファンだとか言うな。気分が悪い」
そう言う進藤さんは本当にムッとしているようだ。
「ぷっ」
私は吹き出した。
「何言ってるんですか、もう。ね、行きましょうよ。主題歌も聞きたいです。どんな風に映画で使われて流れるのかとかすごく興味あります」
話している途中で運ばれてきたコーヒーを急いで飲み干してグイっと進藤さんの腕を引っ張った。
そんな私の様子に「それ一杯1500円なのに」と言いながらも進藤さんの機嫌も直ったらしく、「行くか」と素直に立ち上がってくれた。
「えー、何でですか。行きましょうよ」
進藤さんがなぜだか少しご機嫌斜めになったみたい。
「お前、もしかしてがっつり西隼人ファンなのか?」
「がっつりって程じゃないですけど、そこそこファンですね。テレビに出ていたらとりあえず見ます。あ、でも、今やってる連ドラはまだ見ていないんです。録画はしてあるんですけど。インフルエンザシーズンで見ている余裕がなくって。まとめてみるつもりで。そういえばドラマの主題歌もLARGOだって・・・ってあれ、進藤さん?」
進藤さんは明らかに機嫌を悪くしていた。
椅子の背にもたれ腕を組んで、眉間にはしわが。
「もしかして何か怒ってます??」
「果菜」
テーブルを人差し指の先でコツコツと叩く。
「はい?」
私、何かしただろうか?
「俺の前で他の男のファンだとか言うな。気分が悪い」
そう言う進藤さんは本当にムッとしているようだ。
「ぷっ」
私は吹き出した。
「何言ってるんですか、もう。ね、行きましょうよ。主題歌も聞きたいです。どんな風に映画で使われて流れるのかとかすごく興味あります」
話している途中で運ばれてきたコーヒーを急いで飲み干してグイっと進藤さんの腕を引っ張った。
そんな私の様子に「それ一杯1500円なのに」と言いながらも進藤さんの機嫌も直ったらしく、「行くか」と素直に立ち上がってくれた。