空になりたい。

青空と青い海

「水着買いに行かなきゃだね!」

「え?」

「今から買いに行くよ!準備して!」

私の家で彩香と空と海に行くって話したら…


彩香と水着買いに行くことになっちゃった!



私たちが向かったのはこの町で一番大きいショッピングモール。


「ひなたはー細いからビキニとかきたら?」


「え、ビキニ!?!?」

「そ。」

そう言うと彩香は私の水着を選び出した。

「だって空くんとの海でしょー?やっぱここはビキニ…」

「これはどうかな?」

私が彩香に見せたのは黒のワンピース水着。

「そんなのはダメーー!デートだよ?そんな地味なのきてらんないって!」


「えーだめー?」


「ひなた、これ」

彩香はにやりと笑った。

「…!」

私に見せてきた水着はオレンジと黄色のフリルのビキニ。

「デートならこれくらいっしょ。はい試着~」

そう言うとわたしの背中を押して試着室へと誘導した。

「どう…かな…」

「え!かわいい!すごいい!これ決定でしょ!」

「こんな露出が多い水着なんて…」

ビキニでも少し抵抗があるのにものすごいミニスカ。そしてフリルで…

「まあこれ着ていったら空くん喜ぶだろーねー」

「じゃあ!…これにします…!」

「よし。決まり。」

彩香はそう言うとにやっと笑った。

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