Lingerie~after story~
九条くんの場合絵になりすぎるものだから、本当に何かの1シーンの如くその場面は展開されている。
風一つさえ効果を見せる様にお互いの髪を遊んで舞わせて。
見つめて絡む彼の双眸は真剣だけどもどこか優しい色味で私を捕らえる。
ねえ……困るよ……。
「っ~~歯が浮くぅ……すっごい……殺し文句…………」
「まあ、確かに。このシチュエーションもなかなかなセットだから」
「あははは、確信犯~。と、言うか……九条くんイケメン過ぎて。なんかのドラマ見る感じにキュンとしちゃったじゃない」
「惚れ直してくれた?」
「フフッ……直す直す……」
「…………寧々さん、」
「っ………直して………九条くんだけで良いかなとか……思っちゃったじゃない、」
本当に……そう思ってる。
誰にどう思われようと、価値が無かろうが、嫌われようが。
「……本当、…九条くんにしか価値のない私で良かった」
「殺し文句、」
「惚れ直してくれた?」
「直すも何も……初めから惚れ込んでいく一方なんだけど」
仕掛けられて、仕掛け返して、また仕掛けられて…。
クスクスと笑い、どこか開放的にお互いへの好意で張り合って。
凄く……幸せだ。