Lingerie~after story~




この完璧なイケメンはどこまでイケメンを発揮するのか。

一応自分の立場も保つために補足すれば、基本食事などは私がバランスを考え作っている。

でも、稀に必要に応じて彼が動く場面があり、今もまたそれを発揮しようとしてくれているらしい。

いやさ、さっきまでの小さな不満なんて一瞬で飛びますよ?

飛ばしますよ?

今だって柔らかく笑いながら私の頭を撫で、のそりとベッドを抜けていく後ろ姿の頼もしい事。

寝ぐせ知らずの艶やかな黒髪に手櫛を通す様なんて思わず見惚れて呼吸すら忘れていた程。

なんか歩く度にフェロモン振りまいているんじゃなかろうか?

目を凝らせばキラキラとしたそれが彼の周りに見えるのでは?なんて瞬きすら忘れて彼を見送った私は相当間抜けかもしれない。

寝室の扉がパタリと閉った直後にはベッドで無駄に息を乱す私の出来上がりだ。

ああああ、もうさ……

「イ、……イケメンすぎる……」

何これ?

物凄くギュンギュンと胸鷲掴みにされて苦しいんですけど?

えっ?何?私こんなに幸せでいいんだろうか?

こんな至れり尽くせりに甘やかされてたらダメな人間になるんじゃない?

ってかってか……九条くん……

「どんだけ私には甘いのかな……」

いや、違うの。

呆れての発言じゃないの。

むしろ……九条くんの本来がああいう嫌われ者キャラで良かったって改めて思ったくらいなのよ。


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