Lingerie~after story~




ついつい思い出してしまった不誠実とも言えるあの時間の記憶。

あの時は不誠実に至りきる前に収拾がついたけれど、今度はそれを踏み越えようなんていうイズミの軽すぎる爆弾投下。

当然、九条くんが怒る!!と、危険予測も立ったというのに、ついついなのだ……。

ついつい、3人でのあの続きとやらを妄想してしまった自分がいて……、

「ふざけんなっ!てめぇはあの時の記憶だけで勝手に抜いてりゃいいんだよっ!」

「あらぁ、でも……寧々はまんざらでもないみたいだけど?」

「っ…!!えっ……いや……」

「……ねーねーさぁぁぁん??」

「ヒッ……い、……いやいやいや、ないないない!そ、そんな事ないよっ!!?ちょ、ちょっとそういうの想像しちゃっただけで」

「あら、想像してくれちゃうほど興味ひいた?」

「ちっ、違うって!!」

「へぇ、つまりはそんな刺激に興味ひかれる程欲求不満だったと?それは俺も気合入れ直して満足させないとなぁ、寧々?」

「ヒィッ、間に合ってますぅ!!」

今でさえ九条くんの欲求について行くのがやっとなのに、ここにきてイズミのそれまで追加されるとか本当に無理だから!

死ぬからっ!!

ってか、ここ職場だからね!?

なんて言う話で盛り上がっ……

「はっ………ってか………仕事しなさい!!色ボケ2人!!」

ここぞとばかり、魔法の言葉の様に真っ当なセリフが浮上した事に救いの光を感じた気がする。

不真面目な二人を叱責するように、『めっ!』と眉根を寄せて指を突きだしたのに……、

「「…………よし、犯す」」

「っ………ご、ごめんなさいぃぃぃ」

い、睨みと笑顔のダブルパンチで返り討ち食らいました。

効果があるどころか逆に凄まれて追い込まれてしまった。

この二人の『犯す』は結構ガチの一言だから笑って流せないのよ…。

もう本当……イケメン2人の求愛を受けるとか、リアルは何にもありがたくない上に困ることの方が多々なんですけど??



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