愛人契約
私は、迷った。

第一、私にそんな魅力があるなんて、思っていないし。

「ね。私も誰かいい人がいないかって、言われてたところなのよ。私の顔を立てると思ってさ。」

「……はい。」


この時、どうして私は、”はい”って言ってしまったんだろう。

お世話になっている先輩の為?

ううん。

運が良ければ、お金が入ると思っていたからだ。


愛人契約。

それが、私の人生を大きく変えていく事になろうとは、思ってもみなかった。


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