愛人契約
胸の奥がズキッとなった。

私以外の女の人にも……同じような言葉を?


「でもね。勇介は結局、私から離れられないのよ。分かる?」

胸の痛みが激しくなって、私はもうその場にいられなくなった。

勇介さんから貰った100万円の札束を置いて、荷物を持って、彼の家を飛び出した。


- 特定の人は作らないって、有名でね -


嘘つき。

勇介さんの嘘つき。

いるじゃない、特定の人が。

作ろうとしているじゃない、特定の人を。

何が、恋愛に興味がないなの?

そう言って、いろんな女性を巻き込んでいるだけじゃない!


知らない間に、泣いていた。

胸の痛みを、全て押し流すように。

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