血まみれ椿姫
☆☆☆

図書室を出て向かった先は職員室だった。


職員室では数人の先生が作業をしていたが担任教師はいないようで、誰に声をかけようかと迷ってしまった。


そんな時、後ろから声をかけられて振り向いた。


「なにか用事か？」


そう言ってきたのは他人の教師で、手にはプリント用紙を持っている。


「先生、ちょっと聞きたいことがあるんです」


「聞きたいこと？　授業についてじゃなさそうだな」


「あ……」


そう言われ、俺は口ごもる。


「まぁいいだろう。少し待ってろよ」


そう言うと、先生は大量のプリントを机の上に置き、戻ってきた。


「で、何が聞きたいんだ？」


そう聞かれ、俺はメモを取り出して先生に渡した。


「この生徒について知りたいんです」


「この学校の生徒なのか？」


「そうです」


俺は頷く。
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