血まみれ椿姫
普段とはまた違って、ドキッとしてしまう。


「先輩、今何してますか?」


『今? 家にいるけど』


「大切な話があるんです。出て来れませんか?」


『何? 合いの告白でもするつもり?』


「違います」


キッパリと否定する俺に古家先輩は楽しげに笑い声を上げた。


『だと思った。いいよ、どこにいけばいい?』


「今、城と2人で○○スーパーにいます」


『スーパー? 女の子を呼びだす場所としては珍しいね。 まぁいっか。すぐ行く』


そう言うと電話は切れた。


「古家先輩は今回の事件の事を自殺だと思ってるんだろ?」


城に言われ、俺は「たぶんな」と、頷いた。


それでも先輩の名前が出て来ている以上、ほっておくわけにはいかない。
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