血まみれ椿姫
☆☆☆

家に戻って母親と一緒にご飯を食べていると、家の電話が鳴りはじめた。


普段は携帯電話ばかりなので、固定電話が鳴ると妙に緊張してしまう。


「俺が出るよ」


そう言い、立ち上がって入口に置いてある子機を手に取る。


「はい、池畠です」


そう言って受話器に出ると、暗い男の声が聞こえてきてこう言った。


『《椿ホーム》の者です。今朝池畠さんの容態が悪くなり、さきほど病院に緊急搬送されました。病院名は……』


受話器の向こうでなんの感情もなくしゃべり続ける男に、俺はその場に立ち尽くしていた。


おばあちゃん……?
< 219 / 228 >

この作品をシェア

pagetop