秘密の糸Season1㊦
第71話鉛
【円花side】

お風呂から上がった後、私達は寛いで髪を乾かしていた。

「もう…雪都のせいでのぼせたよ…」

「のわりには、うっとりしてた癖に
エロかったなーさっきの円花」

「も、もう!」

「萌えるなー風呂場プレイ」

「ば、ばか!もう知らない!」

(雪都変態だ…。)

「はいはい機嫌治してよお姫様ほら、おいで?髪乾かしてあげるから」

(でもこうゆう所が憎めないんだよね…。)

「…うん。」

そして私は雪都の前に座った。

ゴー

そして私達は他愛ない話をした。

この2人だけの空間が落ち着く。

「はい、終わり」

「あ、ありがとう」

「じゃあご飯作るか」

そして雪都はソファから立ち上がり、キッチンに向かって
料理を作り始めた。

私は雪都の背中を見つめた。

雪都は本当に凄いと思う。

私と1個しか変わらないのに、家事も仕事も完璧で凄い。

…でも寂しくないのかな?

一人暮らしすると寂しさなんてなくなるものなのかな?

「…どうした?円花」

私は料理する雪都に抱きついた。

「ちょっとだけこうしたかった…。」

「…なんだそれ」

雪都に出会ってから、

ううん

雪都に出会う前から私は

甘やかされていた。

だから、甘えるのには慣れていた。

「ほら、危ないから座ってて」

「はあい」

そして私は席についた。


しばらくして料理が目の前に置かれた。



「ありがとう!わあー美味しそう!」

「食べよ」

「うん!頂きまーす!」

そして私達は朝食を食べた。

二人だけのこの空間が今、何よりも幸せだ。


結婚した気分を味わえたみたいだ。


料理を食べていたその時、雪都が口を開いた。


「円花、今日バイト休みだよな?」


「うん、そうだよ!雪都は?」


「俺は、今日店長と、高畑と、梨絵と4人で早番」


チクン


雪都から梨絵って名前を聞くたび、不安になる。


そして、私達は朝食を食べ終えた。



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