秘密の糸Season1㊦
第73話証
【円花side】

私はお昼を外で食べた後、ソファに座りながら雪都からの連絡を待っていた。


その時


ガチャ


扉が開いた。


「ただいまー。」


「雪都!」

私は急いで雪都の元へ走った。


その時、雪都はびっくりしていた。


「え、円花まだいたの?そろそろ家に帰らないとマズイんじゃねーの。」

(…何それ。私はずっと待っていたのに…。)


「…いちゃだめなの?」


思わず怒りで声が低くなった。

「…いや、そうとは言ってねえだろ。」

(…何その態度。)

「…ねえ、何でLINE来れないの?」

気づいたら私は雪都に責めていた。

「…だったら連絡してくれば良いじゃん、俺だってバイトしてんだからさ…」


「…何それ私はずっと待ってたんだよ!?私、言ったよね?朝連絡してって」

「それは…」

気づいたら、連絡一つしなかっただけで私は雪都をすごく責めていた。

「…」

「…」

私達の間に異様な空気が流れた。

喧嘩なんてしたことなかった。

プチ喧嘩をしたのは今日が初めてだ。

しばらく黙っていたその時

雪都が後ろから私を抱きしめた。



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