一番の君。


「…………。」
「…………。」
「………………。」
「………………。」



からの、このタイミングで、謎の沈黙。


なんなの?
もうほんと分からない。


付き合ってられないよ。


挨拶ほとんど終わったし、
退場していいかな?


視線が痛い。


彼らのじゃなくて、新入生達の。



私は見世物じゃないっての。


「………ご清聴ありがとうございました。」



初めと同じように一礼すると、
舞台袖に戻る。


すると、校長と教頭が
矢継ぎ早に拙い慰めを言うと
始業式を再開した。


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