めっちゃくちゃうるさいJKの恋って誰が興味あるん?
お母さんはひとまず体育館で待ってもらった
教室に行くと
なんだか賑わっている声が聞こえた
うちのクラスからやん
何があったんやろ?
教室に入ってみる
「へぇー!キャロちゃん日本語上手だね!
ねえねえ!ここは?ここなんていう?」
「ひ、ひざ?」
「違うよー!ひじひじ!
まるいのはピザだけどさー」
「Oh…ワカリマセン…」
明るい茶髪の女の子が黒人っぽい女の子にぐいぐい話しかけていた
初日からすごいなこの子
誰やろ?
あたしは顔を覗かせる
ビクッ!!
その子を見るとあたしはすこし体が震えた
めちゃくちゃ美人で、整った顔
その美人さんが見せる笑顔は女のあたしでもドキッとしてしまう
しかも
あたしはこの子を知ってる
矢野茉歩…
やっぱあの子やったんや
「…茉歩?」
あたしがそう呼ぶと
その子はゆっくりと振り返る
「ん?」
……やっぱり