めっちゃくちゃうるさいJKの恋って誰が興味あるん?






「大阪府から来ました、小田さとみです。
よろしくお願いします」





遠くから転校してくるのはめっちゃ緊張する




きっと方言も直らんし




ほんまに嫌やった





でもそんなあたしを変えてくれたのが







「さとみちゃん、よろしくね!」


明るい茶髪の女の子




そう、茉歩やった




最初の茉歩の印象が





美人で、明るくて、人懐っこいって印象やった



ほんまあたしとは大違い





とてもじゃないけど釣り合わないと思ってた






けど、




茉歩はあたしにこう言ってくれた





「さとみちゃんと友達になれて嬉しいよ!
関西弁かわいいし、恥ずかしがり屋なとことか見てて癒される!」






あたしが気にしてることを褒めてくれた





なんでこんなにも人を良く思えるんやろ?




自分の性格が歪んでる事にも気づいてしまうくらい茉歩は純粋で




あたしはこんな茉歩の姿が素敵に見えた






そんな茉歩が、今も同じ高校で、しかも同じクラスにおる事実がめっちゃ不思議に思える







茉歩は






あたしが転入してすぐに転校しちゃったから





茉歩と過ごしたのはたったの1週間





その宝物のような1週間であたしは強く生きれてるような気がした





今も高校に通える





茉歩のおかげで、ちょっとずつあたしも前進してたんだよ



















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