めっちゃくちゃうるさいJKの恋って誰が興味あるん?





あたしは茉歩から離れると



「なんでここに?」




あたしは茉歩に問いかけた







茉歩は中学二年生の時に



確か鹿児島に引っ越したはず…






茉歩は笑顔を変えずにあたしに言う




「いやー!色々あって帰って来たの
やっぱこっちは楽しくていいよね!
なーんかわくわくしちゃうな!」




と、顔をくしゃくしゃにしてこちらを見つめた





茉歩、変わってないなー




なんだか嬉しくなっちゃう








「とりあえずさとみちゃん、席確認しよ?
わたしもどこに席があるかわかんないからさー!」





茉歩に手を引かれると席が書かれてる黒板まで駆け足で行く


そんな無邪気な姿を懐かしながらあたしはあることを聞く





「茉歩、あの外国人の子に話しかけてどうしたかったん?」



あたしは相変わらずな茉歩の行動が気になっていた



キャロラインちゃんやろな?



茉歩に捕まって大変か嬉しいかはキャロラインちゃん次第やで?



「んー?あんまり意味はないよ?」


「そっか」




やっぱこんな事やろうと思ったわ



ごめんなキャロラインちゃん




ん?キャロラインって言いにくいな





キャロライン





キャロライン





キャロライン






キャロ





ライン






ライン??





あーーー!!!!!





「あ、あの!茉歩!?
よかったらライン交換せん??
え、えっとーーほら、久しぶりに再会したんやし!?」



緊張が走って思わず声がでかくなる

言葉が詰まって挙動不審になる

=ただのコミュ症







あーー!やっちゃったなー





苦手なんよそういうの言うん




死にたいわ……



死なせて神様ー!!







茉歩の答えは




「あとでねー」





と軽く言ってくれる





え、え、ええの??




ほんまに!?





やったー!!




あたしは喜びを全力で表現する





「ありがとぉぉぉーーーー!!!!」





「あー!うるさいー!」





あ、失礼しました





あたしの叫びで一瞬だけ教室が凍りついた気がしたけどそういうのは気にせん



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