さよならくじら
それから希咲とは一言も話していない。

話したくても話しかけられないし。

希咲は俺を避けてるようにも見える。

「.......羽?ねー、倖羽?聞いてる?」

詩乃が話しかけてもきずかないくらい俺、希咲のこと......考えてたんだ。。

「ちょっと!まだ希咲と喧嘩してんのー?さっさと仲直りしなさいよー」

「わかってるよ。でも.....なんか.......。」

「わかった!今週の日曜、空けといてよね!希咲と2人で映画行ってきなさーい!」

詩乃はいつも人の気持ちを考えてたんだ。

だから詩乃は人気者で。

俺も人の気持ちを考えられる人にならないとなー。

「うん。でも希咲来るかな?」

「大丈夫!心配しないで。上手く言っとくわよー。だから絶対仲直りするんだかんね!」

詩乃が計画を立ててくれたんだ。絶対仲直りしてやる。
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