さよならくじら
あれからずーっと話していない。

そもそも廊下で見かけることも少なくなった。

「詩乃。私....なにかしたかな?」

「希咲はなにもしてない。それだけはハッキリと言える!」

詩乃はいつも味方になってくれる。

何もしてないでああなるはずはない。


でも.......きっと何か原因があるはず。。


「詩乃。私、傷つくことを恐れず、倖羽に何をしちゃったか考える!」



『悲しみの先にあるもの』

それは、悲しみよりも

相手のことを考える。


そうゆう事なのではないか。


自分の殻に閉じこもり悲しむ前に、
起きてしまった事実に向き合い、
相手のことを考える。

それこそが『悲しみの先にあるもの』

なのではないか。




教えて。神様。

私は一体、倖羽になにをしてしまったの?

それを償うことが出来るなら.......

私はなんだってします。

だから神様。

教えてください


倖羽の気持ちを教えてください。


そう星空に願った。
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