願わくば、君の幸せ
「 沙和、顔青いぞ 」
「 羽斗吏、連れて帰ってあげて!」
え… 何、あなたが私を優先させるの?
「 早く! ちゃんと水分とらせて寝かせるの、わかった?」
羽斗吏に指示!?
「 わかった、沙和行けるか?」
何この彼女……
「 沙和、絵美は看護師なんだよ、すげーだろ 」
なんか、ムッとするんだけど!
「 羽斗吏、沙和ちゃんは俺が送る、お前は絵美ちゃんといろ 」
え、えっ、ちょっと……
なぜか悠平に腕を掴まれ店から連れ出されてしまった。
「 なんで悠平がっ 」
「 はいはい、反抗する元気あるなら良し 」
何なの、コイツー!!
「 沙和、羽斗吏は絵美ちゃんと結婚するんだよ、これ現実だから 」
沙和って、誰の口まねよっ
さっきは ちゃん付けしてたくせに、ムカつくわぁ!
「 私が非現実見てるとでも言いたいの?」
「 羽斗吏は絵美ちゃんを選んだ、今、沙和が告白しても変わらないよ 」
え…… 何、言って……
告白って、何言ってんの……