俺様社長ときゅん甘同居
「へ?!」

手を繋がれるとは思ってなくて、驚きから変な声を出す。
それを聞いても先程からの柔らかく優しい顔は変わらずにそこにあり

「なんだ?お前、手つなぐのも嫌か?」

と問いかけられる

「こんな風に人と歩くのが久しぶりすぎて、混乱中なだけですけども?!」

語尾が変に上がったのも、脳内混乱中につきである。
私の返事が余程おかしかったのか、砂川さんの笑い声は大きくなった。

「お前、面白過ぎるだろ」

クックって、笑いすぎだと思う。
思わず顔をブスっとさせてしまうと、空いている方の手でスルっと頬を撫でられる。

これにもびっくりして顔を上げれば、さらにびっくりするほどの色気を漂わせて、私を見つめる目と目が合う。

「お前はどうやらこの手には鈍いらしいからな。手加減とか様子見とかやめて、ストレートにぶつける事にした。大人だから分かるだろ?が通用しないってのも、それはそれで燃えるな」

その瞳には明らかな色が宿っていた。
いったい何時からなの?
私は更なる混乱要因を放り込まれて、とうとう表情に出たらしい。

「困ってるってところか?ここまでやって、やっとお前の表情は動くのか」

そう言って、軽いため息のあと

「お前には、言葉にもしとかないと変な思考しそうだから。はっきり言うから、ちゃんと聞けよ?」

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