俺様社長ときゅん甘同居
ご飯を食べ終えてから、お皿洗いは請け負った。
軽く流して食洗機に入れればいいだけなので。
綺麗で広い最新設備のあるシステムキッチン。
オーブンも大きいし、IHコンロも3口あるし、食洗機付いてるし。
シンクも作業台も広々、収納もガッツリあるから片付けやすい。
こんなキッチンなら料理のしがいもあるだろう。
キッチンはしっかり使用感は有るけれど綺麗に使ってるのが分かる。

「晶子、終わったか?」

ひょこっとキッチンを覗きに来た拓さんは、今日は紺のロンTに明るいベージュのジャケットに下はクラッシュデニムというかなりのラフさ。

ここまでカジュアルなのは職場ではお目にかからない。
拓さんは取引先に行くことが多いから、デザイナーだけど専らスーツ姿が多い。
しかし、そのスーツもやたらスマートに着こなしていてかっこいいのだ。
美形はなんでも似合うと言うのは本当なんだな。
羨ましい限りだ。

この可愛らしいワンピースで並んで出掛けて大丈夫だろうか?
いっそ同じくらいカジュアルにとか考えていたら

「おい、着替えなくていいからな?可愛いし似合ってる。可愛いお前を連れ歩く俺の楽しみ奪うなよ?」

そんなこと言っておでこを合わせてくるので、美形のどアップが・・・

「顔真っ赤。だいぶ俺と居るのに慣れたな?やっと表情に出てきたもんな。よし、それじゃあ出掛けるぞ?
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