俺様社長ときゅん甘同居
「ほら、晶子が姉さん達の会話にはついてけてないよ!」

「いや、何となくご自身のお子さんの話なのは分かったよ?甥や姪に先に結婚されるのではと心配されてた事もね」

そう返せば

「まぁ、それくらい結婚という事から遠くにいると思われてたな・・・」

少しバツが悪そうにしながら言う姿は新鮮だった。

「そうなんですね。えっと、ご挨拶に伺うのは日曜の予定だったんですが。その日ご挨拶したあと、その足で婚姻届を出しに行こうと話していたので、今後よろしくお願い致します」

そう頭を下げた。

「うん、しっかりした良い人みたいでよかったわ」
「うちの財産狙いでもなさそうだしね」

ん?財産?

私の分かってない顔を見て

「拓、あんたはなしてないわね?」
「しっかりなさいよ!結婚するなら話しておかなきゃいけない事でしょ!これだから・・・」

「晶子さん、全然拓は実家の話してないのね?」
「はい、特には聞いてなくて。さっきの兄弟の話も、跡継ぎの話もよく分かってなかったんです」

そう答えれば、ミチルさんが拓さんの耳を引っ張って怒ってる

「あんたね、家の話は結婚するなら外せないのに!何をやってんの!?」
「いや、話すと逃げられそうな予感しかしなくて、何となく話しづらくてな・・・」
「あんたねぇ・・・。それでも話さなきゃダメでしょうが!?」

向き直ってミサキさんに聞くことにした
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