俺様社長ときゅん甘同居
そんな会話をして姉たちを事務所から見送り、俺も帰り支度をする。

もう仕事にならない。

晶子と話さなければと、俺は晶子のアパートに向かった。


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Side 晶子

拓さんが話してないように、実は私にも話せてない事がある。
しかし、それは拓さんに比べたら小さい事だ。
お互い話す事が足りてない気がする。

そう思いながら足取り重めに寄ったカフェで簡単に食べて自分の部屋へと戻った。

この先どうなるかなぁ。
漠然とした不安に揺れながら、自分の部屋で毛布にくるまりながらウトウトとしつつも考えていた。

結婚を辞めるつもりは無い。
拓さんが好きだし、夫婦になりたいと思う。

でも、なんか勢いで決めてきたから少し立ち止まっただけで、色んなものが少しづつ見えてきて入籍は早いのではと思うようになってきた。

とりあえず、今日は脳内整理して明日ゆっくり話してそれから私の実家に行こうと提案しよう。

そうして、バタバタした金曜の夜。

私は珍しく早々に意識を手放し眠ったのだった。
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