お前の可愛さ独占したい
「ううん、何でもない」
「そろそろ遅いし帰ろ?」
確に、窓から見えるのは真っ黒な空。
流石に、今何時だろう。
ケータイを見ると8:02。
やばい、帰らないと。
「うん、帰ろうかな」
私は、席を立ち上がり辞典や勉強の資料を戻した。
あれ、机にスクールバッグがない。
「香奈ちゃーん、バッグ持ってるから行こ?」
ドアの近くでバッグを持ち上げている。
そこまで私は、軽く走った。
「ありがと」
「どういたしまして」
「香奈ちゃんって、鈍感だな……」
あれ、何か言った……?ような……
まぁいっか!