お前の可愛さ独占したい
「香奈ちゃん俺の嫁にならない?」
と、上目遣いをしてきた。
照れるように私は手で顔を隠した。
「へっ?」
なんとも、間抜けのような声。
俺の嫁にならない????
たしかにそう言ったよね……??
「まぁ~その前に彼女になってもらわなきゃね」
「えっ、あっ」
「な~に、照れてんの?可愛いすぎだよ。香奈ちゃん」
「これ以上、からかわないでっ……!」
いつも、私に嬉しいことを言って。
ふっんっと、私はほっぺを膨らました。