お前の可愛さ独占したい


「これじゃ、遅刻だよ?」




んーもう何でもいいから、疲れた……よぉ……




「はい」




優愛は私に手を出してきた。




なに???




「抱っこだよ」




すると、ひょっいと体が宙に浮くのがわかる。




これって……お姫様抱っこってやつっ……。



ドラマとか絵本の世界だけだと思ったら。





てか、恥ずかしい……。





うぅ……っ………




「顔埋めて隠しな」





私は恥ずかしさのあまり、顔を隠した。


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