お前の可愛さ独占したい

「急ごっか」


私達は靴を履き、慌てて玄関を飛び出た。




「手出して?」



よくわからないまま、私は手を出した。



ぎゅっと手を握しめてくれた。



あったかく、大きな手



「えっ……ちょっ………」




優愛にひかれるまま、私は走った。




周りには、数人の中高生たち。




すごいガン見されてますしー。


髪の毛はおかげさまでボサボサ。




「はやっい……」




呼吸を整えようと、スピードを落とした。


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